海の記憶に残る恋
近くで見てみると、別に普通の岩だった。




シンジは岩の周りをゆっくり歩いてみた。




なぜこんな場所に岩があるのだろう、と不思議に思いながら岩の周りを歩いた。




岩の表面にはところどころ、文字が刻み付けられていた。




何かで文字を彫ったのだろうか。




書いてあるのは合格や安産、恋愛成就などのお願いばかりだった。




お願い事の下には名前や日付なども刻み付けられていた。




「しかし、岩に文字を刻むなんてすごいな。どうやったんだろう」




シンジはそんな独り言をつぶやいた。
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