海の記憶に残る恋
「シンジ、そこにいるのはわかっているんだ。おとなしく出てきなさい」




シンジの声は聞こえていないようだ。




「だから、カギかかってないってば」




シンジは再び声を振り絞った。




「故郷のご両親も心配しているぞー」




あやはドアの外で叫び続けている。




シンジはふとんから出た。




立ち上がる時、頭痛がした。
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