海の記憶に残る恋
翌日、昨日の疲れも見せず、シンジは働いていた。




簡易休憩所は普通の混み具合だったが、昨日の忙しさを経験したので、なんだか物足りなく感じてしまった。




シンジがそんなふうに働いている途中、お客さんから妙なことを聞かれた。





「この辺で磯釣りできるところ、ありませんか?」




シンジは珍しい人だな、と思った。このあたりは海水浴場として有名で、釣りをしにきた人など見かけたこともない。




店長に聞いてみよう、と思った。
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