海の記憶に残る恋
「多分、人を見下すとか偉そうにするとか、そんな意味じゃないかな。なんで?」




あやが納得しない様子で答えた。





「ゆうべドラマを見てたの。そうしたら、刑事が容疑者に対して、この傲慢な奴め、いい加減白状しろ、って言ってた。ちょっと傲慢の意味が違うような気がして」





なんかどうでもいい話だな、とシンジは思った。




「そうだね」




「しかもその容疑者、取調べの最中に自分からカツ丼を頼んでた。逆じゃない?」




そんな風にあやと話しているところにまゆが来た。




シンジはあやにシャツのボタンを縫ってもらったことなどを、まゆに説明した。
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