海の記憶に残る恋
「あのさ、ちょっといいかな」




「何?」




仕事以外の話をここでするのははじめてかもしれない、とシンジは思った。




「実はゆうべね、浜辺で蛇を見たんだ」




「本当に?」




あやは驚いていた。




「簡易休憩所が閉まってからさ、寝るまでの間って暇だから、浜辺沿いを歩いてみたんだ」




「うん」




シンジはあやの目を見ながら話した。
< 15 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop