海の記憶に残る恋
「何か思い出を作ろうか?」




シンジはあやを抱きしめて、耳元でささやいた。




あやは、うん、と小声で返事をした。




空は晴れ渡っていた。




夜空には三日月が輝いていた。




「そうだ、どこかに出かけよう。どこがいいか、あやも考えておいてくれない?」




そう言って、二人は別れた。
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