海の記憶に残る恋
数日後、まゆがシンジに話しかけてきた。




「ねえ、シンジ君。今、地元で縁日やっているらしいよ」




この間の話の続きだな、とシンジは思った。




「え、じゃあ、早速いってみようか」




シンジはすぐに返事をした。




「いつにする?」




「今日、バイト終わってからっていうのはどう?」




まゆが笑顔を作った。




「わかった。一度帰って着替えたいから、縁日の場所の前で待ち合わせしよう」




「うん。わかった」
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