海の記憶に残る恋
縁日の中は意外と広かった。




スーパーボールすくいや金魚すくい、輪投げ、射的など、いわゆる縁日にありそうな店が並んでいた。




シンジたちもくじ引きをしたり、焼きそばを食べたりして満喫した。




二人は、縁日の中に流れる小川にかかる橋を渡った。




そして、少し人影の少ないベンチを発見し、そこに腰をかけた。




「今日は楽しかった。ありがとう」




シンジが話しかけた。




「私も」




まゆはシンジの目を見て答えた。

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