海の記憶に残る恋
まゆは岩の周りを少しだけ歩いた。




そして飽きてしまったのか、遠くの海のほうを眺め始めた。




そのとき、まゆは何かを発見したのか、シンジに声をかけた。




「ねえ、シンジ君。あれ見て。鳥がいる」




シンジはまゆが指した方向を見た。




「本当だ。とても美しい鳥だね。なんていう鳥だろう」




二人はしばらく鳥を眺めた。
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