海の記憶に残る恋
シンジは夜空を見て、もし俺が自分で星座の名前をつけるとしたら、なんていう名前をつけるだろうか、などと考えていた。




「まゆはどんな子供だったの?」




あやがまゆに聞いた。




「私はまじめだった。




分厚いメガネ掛けて、勉強ばかりしてた。




学級委員長とかもやってたかな」




「ええ、そうなの。ぜんぜんそんな風に見えないよ」




シンジが夜空から視線をまゆに移して答えた。
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