海の記憶に残る恋
シンジが封筒を開けた。




中には手紙が入っていて、もう引き返したほうがいい、とだけ書いてあった。




シンジは紙を封筒の中に戻し、賽銭箱の上に置いた。




二人は神社を後にして、今度はトンネルへと向かった。




まゆはさっきよりも怖がっていて、歩く速度が遅くなっていた。




また、歩幅も小さくなってきている。




シンジは、シンジの腕をつかむまゆの腕をもう片方の手で握った。




二人は舗装された道に出た。




そして、舗装された道を登るとトンネルがあった。
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