海の記憶に残る恋
ここで、向こう側から人がきた。




第一組の人たちである。




引き返してくる人がいると少し興ざめである。




発案者は、回って戻ってくるようなルートを考えるべきだ。




シンジは声をかけた。




「どう?怖かった?」




「怖いのもあるけど、病院の中にいろいろなものが散乱していて、歩くのが大変だったよ。足元注意してね」
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