不良少女とストーカー!?②~新たな出会い達~
「……美咲。」
目の前には翔太がいた。
たぶん心配して来てくれたんだと
思う。
「…っ…ぅ翔太!!」
あたしは、翔太に抱きついて
泣くことしか出来なかった。
なのに、
翔太はギュッっと
あたしを抱きしめてくれた。
「…美咲。」
‘‘泣くな’’とは
言わない翔太の優しさが
今のあたしの支えになってた。
こんなに優しい人に
あたしは支えられてたんだって
改めて分かった。
‘‘翔太しかいない’’―――。
「…ぅ…翔太っ…翔太ぁ…。」
今は、
名前を呼ぶことしか出来なかった。