キケンな嘘つき猫。

私の視界に、私の記憶にいる三毛猫。


「あの猫、猫は?」


どの猫、と問われても分からない。

猫が何、と問われても分からない。


ただ、記憶に辿る猫。


ある1人の少年が、寂しい笑顔を浮かべて

私を訪ねた。

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