キケンな嘘つき猫。

分からないけど…私は頷いた

彼は優しく、私の髪に触れて笑った。


「大丈夫だよ。手当てしてもらって、じきに俺が引き取るつもり」


私は、とても落ち着いた。


ああそうか。

記憶がなくても、体が、心が覚えてるんだ。

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