ライフ・フロム・ゼロ
合格を決めるためには2次試験を受ける必要があった。
ちなみに、私をハブにしていた
グループには1人、同じ大学を受ける女子がいた。
彼女から私に接触してくることも、
私からこれといって話しかけることもなかったけど。
試験日、会場に着いて準備をしていると、
その女子が近寄って話しかけてきた。
その女子は本当にごく普通に話していたと思う。
緊張するよねー、がんばろうね!とか、そんなことを向こうが言って、
私も普通に返事をしていた。
その女子は試験ぎりぎりまで
私の席付近にいた。
いざ試験が開始されようという時、
私はあることに気づいた。
机の上に出しておいたペンケースから
2つ入れておいたはずの消しゴムがどっちもなくなっていたのだ。