ライフ・フロム・ゼロ
「で、化粧品とかもドラッグストア
で安い日を狙うんじゃなくて、
百貨店のカウンターでシャネル
とかのをラインで買ってくの。
もちろん、あえてキャッシュでよ。
あら、思ったより安いわね、
とか言いながら
バーンと札束置いちゃってさ。
気持ちいいだろーなぁ、そういうの。」
「うんうん、でもそれでもお金余るだろうね」
「で、高層マンションの
最上階の広い部屋を一括で買うの。
家具は全部最高級のもので揃えて。
車はもちろん高級車。ベンツとか、フェラーリとか」
「おお、ベンツにフェラーリかぁ」
「サヤ、車とか興味ないの?」
「一応免許は持ってるけど、私には軽で充分かなぁ…」
「ふぅん。それでね、
お洒落なお店なんか借りきって
パーティーとかするの。
テーマパーク貸切りとかもいいね。
そしたらサヤも呼んであげる」
「うん、ありがとう」
「エステとかにも通いまくって、
綺麗になってさぁ。
それでセレブな仲間作って、
セレブなパーティーとかに出て、
セレブなイケメンと結婚して、
一生セレブな人生送るの。
最高だと思わない?」
「うん、すごいと思う」
「あーあ、三億円降ってこないかなぁ。
幸せになりたーい」
「ふふ、そうだねぇ」