ライフ・フロム・ゼロ

「うわぁ…どうしよ…」


口から自然に零れたのは、そんな言葉。

みんなこんな時、
どんなリアクション取るんだろう。


『ドッキリ大成功!』
と書いてあるプレートを持った知らない人が
部屋に入ってこないかと
緊張しながらあたりを見回したけど、
部屋には雨の音が響くだけだった。


「ど、どうしよう」


酷く混乱していた。


当たった?宝くじが?

一等6億円が、この私に当たった?

なんで?どうして?

気のせい?

でも目の前の現実はそうとは言ってない。

いや、やっぱりこんなの嘘だろう。

でも、もし本当だったら?


本当に私が、『高額当選』をしているのだとしたら?
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