冷たい上司と私の恋愛事情。
「あぁ、うちは大丈夫…って噂をすれば旦那だ。ちょっとごめん。」
私達に軽く謝って携帯を耳に当てる真帆。
そろそろお開きかな?
そんな事を思いながらウーロン茶を口にする。
「うん、そうそう。いつも言ってる亜香里。なんか、誘われちゃってさ」
んっ?私!?
自分の名前を言われた事で、真帆の方を急いで見る。
「なんか悩んでるみたいで、聞いてあげないとなんだ。ごめんね~。うん、うん。なるべく早く帰るから」
え~!!何それ!?
「…ふぅ。これでよしっと」
言いながら携帯を無造作に鞄に入れると、ぐびぐびビールを飲み始めた真帆。
『ちょっとちょっと!いつ私が誘ったのよ!!』
すかさず真帆につっこむ。