冷たい上司と私の恋愛事情。
「遥ちゃんしっかりしてるね~。そのうち、あっちが店長になってたりして」
『そんなっ…でも否定出来ないかも…』
私、要領悪いし…。
美帆の言葉にネガティブな気持ちになって、ちょっと項垂れる。
「バッカ!冗談よ冗談!!」
『いった!!』
思い切り肩叩かれた…。
ちょっと手加減してよね…。
痛みに肩を擦りつつ、真帆を恨みがましく見つめるけど、そんなの本人はどこ吹く風。
「さーて、あたしは開店前にひと仕事しますか」
そう言うとさっきまで私が座ってた椅子に座る。
『ひと仕事って…あれ?そういえば真帆、今日オープンのシフトじゃないよね?』
今日の開店作業は私と遥ちゃんだけだったはず…。