西野くんの偽カノジョ
分かってくれない…
あたしじゃ、西野くんには届かないのかな?
もうこれを言うしかない…
好きな人に別に好きな人がいるなんて
嘘をつくことは1番嫌なことで
胸が痛すぎてどうにかなってしまいそうだけど…
…仕方ない。
だって西野くんとつばきちゃんのためだもん。
「あたし…好きな人がいるんです…
翔太先輩のことが好きなんです!
彼だけには誤解されたくない…んです。
だから…だから
もうこの関係を…終わらせて下さい…ぐすっ…ふぇ」
だめだ…
もう涙が止まらない。
面倒くさいって思われちゃう。
あたしは西野くんの腕の中から逃げてその場から去った。