西野くんの偽カノジョ
2人のいるA組に行くと…今日も休み時間は2人の周りは女子がいっぱい。
キャーキャー!と黄色い声が凄くて、隣にいるひとみは耐えられなくて耳を塞いでいる。
相変わらずモテてるんだ…
なんかここまで来るとヤキモチ妬く気持ちもなくなってくる…
って言いながらもモヤモヤしてるんだけどね。
この間みたいにハルくん気付いてくれないかな。
と思いながらハルくんを教室の前で見つめているとまた目が合って気付いてくれた。
そしてハルくんが西野くんを呼んでくれて、女子の中から出てきてこっちに向かって歩いてきた。
うわ…女子たちの目が怖い。
皆さん睨み方が半端ないです…
ってそんな場合じゃなくて!
「結衣、どうするの?市川くん勘違いしちゃったみたいだよ?」
「どうしよ…ひとみ。」
大ピンチだ。
今日、用があるのはハルくんなんです!なんて面と向かって言えるわけないし。
あーどうしよ!
「結衣、どうしたの?」
西野くん来ちゃった…
そんな顔を覗いてこないで下さい…
「えっと、その…」
全然良い言い訳が思いつかない。
やっぱり本人に聞くしかないのかな…
でも、わざわざ本人に誕生日を聞きに来たなんて恥ずかしすぎる。