西野くんの偽カノジョ



西野くんと手を繋いで再び西野くんの部屋に入ると、


中は黒いローテーブルにはあたしの筆箱と数学の問題集と問題集ノートが置いてあって



その後、ベッドに視線を落とすと寝たような形跡はなくてさっきと何も変わってなかった。



やっぱり…ずっと待っててくれたんだ。



…悪いことしちゃった。


また風邪でも引いちゃったらどうしよう。



期末テストも近いのに…



「いつまでそこに突っ立ってる気?



まだ全然話終わってないんだけど。」




鋭い視線があたしに向かって来る。



「うん…」と言ってあたしはさっきと同じ所に座った。



なんかいつも以上に緊張する。


敬語使わないようにしてるからかな?



それとも名前呼ぶのに緊張してるのかな?


…それとも、西野くんに隠し事…してるからかな?



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