西野くんの偽カノジョ
でもこんな天然で泣き虫で勉強苦手ですぐに溜め込むやつだけど……
俺には必要不可欠な存在。
結衣の家まで着くと、結衣はバックから可愛い封筒を取り出して「今日は本当にありがとう。」と言って渡してきた。
「おうちに帰ったら読んでね!」
「分かった。じゃあな。」
俺は触れるだけのキスを結衣の唇に残して、結衣の家を後にした。
言われた通り、家に帰って封筒を開けてみると中にはカードが入っていて
そのカードを開けるとたくさんのサンタクロースが飛び出してきてその下には
【MerryX'mas★葵くん
出逢いは偽彼氏だったけど今、こうして付き合うことができて本当に夢のようです。
だから…こんなこと言ったらおかしいかもしれないけど…
あたしの偽彼氏になってくれてありがとう。
これからもずっと隣にいさせて下さい】
俺はフッと笑って、携帯を取り出すと結衣に電話をかけた。
―fin―