藍色のキミへ
「なんか、小さい子供みたいですね」
「幼稚でしたかね?」
焦って聞いてみた。
確かに、俺の方が年下みたいだ。
愛想を尽かされたかと思って、すごくドキドキした。
「そんなことないですよ、すごく嬉しかったです」
「…本当ですか!?よかったです!」
「宇宙さんは、いつも全力なんですね」
そう言った中山さんは、満面の笑みを浮かべていた。
なんだか、初めて本当の中山さんの笑顔を見た気がした。
その笑顔は、とてもキラキラしてた。
まるで、太陽が反射した夏の海のような笑顔だった。
そのくらい、眩しくて綺麗だった。