藍色のキミへ
「聞こえますか〜?」
「はい、聞こえます」
「長沢ソラさん、軽自動車と衝突し足に痛みを訴えています!」
あ、ドラマで見たやつと一緒だ〜。
俺、今あの患者さんと一緒な感じなのか。
確かあの患者さんは、こうやって運ばれている最中に血を吐いて亡くなったんだっけ…
「………俺、死にませんよね!?ねぇ先生!?!?」
「足の骨折で亡くなる訳ないでしょう!大人しくしていてください!!」
「………はい…」
だって、怖くなっちゃったんだもん。
ドラマだったけど、なんか怖くなったんだもん。
仕方ないじゃん!
「とりあえず、レントゲン撮って診察しますからね」
一通り診察を受けて、レントゲンを撮った結果救急隊員の予想通り、靭帯損傷・複雑骨折だった。
なんでも、手術をするそうで麻酔打たれてそこからの記憶は、ない。
目が覚めると、真っ暗な相部屋の病室だった。
「怖っ!!!!」
おもわず声が出る。
相部屋だった。
皆さん、ごめんなさい。