藍色のキミへ
退院してからは、やっぱり仕事三昧で忙しい毎日を送っていた。
取材などを、目一杯詰め込めるだけ詰め込んだ。
目茶苦茶な生活だった。
でも、仕事をしてれば余計なことを考えなくていいから楽だった。
こんなに苦しい片思いは、始めてだからよけいに困った。
「取材行ってきます!」
社内全体に声をかけて、取材に出かけた。
元々仕事は、好きだしハードスケジュールを立てても体はなんともなかった。
ただ、心はもう限界だった。