藍色のキミへ


窓からの日差しで、目が覚めた。
どうやら、あのまま寝てしまったらしい。

昨日、暗くてよく見えなかった病室は、案外狭くて患者さんは、俺を含めて2人しかいないようだ。


その患者さんは、もう起きていた。


「あの〜、おはようございます、昨日の夜中からここに入院してる長沢です」

これから、怪我が治る間一緒の空間で過ごすとゆうことでご挨拶をした。


「おはようございます、中山です」

ニコっと笑ってくれた中山さんは、中高生くらいの女の子でとても可愛いらしかった。



「俺、1人とか苦手なんで仲良くしてくれたら嬉しいです」

昨日から、救急隊員と先生の怖い顔しか見てないぶん、すごく安心した。

「もちろんです、私でよかったらお話相手になりますよ」


彼女は、ほわっとしていて俺みたいに事故に遭ってもあんなに取り乱したりしないんだろうなと思い、ちょっと恥ずかしくなった。
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