藍色のキミへ


ここで起こったことを、事細かに説明すると少し若い男の人は、おっちゃんに向かって口を開いた。


「あんた、アレルギーって知ってる?」

「…はい?」

「酷いとさ、食べただけで死ぬことあんだよ、この子は重度のアレルギー持ち」

「………」

「あんたが、好き嫌いって決め付けてラーメン食わせてたら死んでたよ?」

「………」

「あんたクビ」

「…!?なっ…「そんな奴ここには、いらない」



若い男の人は、店長さんでおっちゃんは、バイトだった。


「ごめんな?藍ちゃん、今日もいつものでいい?」

「大丈夫です、お願いします」


店長さんは、中山さんのアレルギーのことを知っていて中山さんを、藍ちゃんと呼ぶ。

そんなところに、少しだけ嫉妬を覚えた。
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