藍色のキミへ
「お風呂ありがとうございました〜」
お風呂から出た、中山さんを見てそんな考えは、どこかに弾け飛んだ。
ブカブカな俺のジャージを着て、髪の毛から雫が滴り落ち、入院中見ていたスッピン、ほんのり赤い頬。
「ジャッ、ジャージ大きかったですねっ!」
「大丈夫です、着替えまでありがとうございます」
「ドライヤー使ってくださいっ!風邪ひきますからっ」
「宇宙さん?なんか、顔赤くないですか?大丈夫ですか?」
「ぬぁっ!だ、だ、だっ、大丈夫ですっ!」
ドライヤーを出して、お風呂場に駆け込んだ。
静まったはずの鼓動は、また酷いことになっていてバックバクに早く動いていた。
心臓が痛い程、ドクドクと音をたてて動いている。