藍色のキミへ


「彼女に同情なんてしなくていい、お願いだからもう関わらないでください」


返事も聞かず、病室を出た。
あの人にも、今度の特集記事を読んでもらいたい。


アレルギーに知識がない人でも、わかるような記事にすることを心に決めて中山さんの病室に戻った。


病室に戻っても中山さんは、ずっと目を閉じたままだった。
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