藍色のキミへ
そして、その手紙の2枚目にはアレルギーを持つか小学4生の女の子からの手紙だった。
手紙には、アレルギーについての悩みがぎっしり書かれていて、アレルギーが病気なのか?という疑問も。
なんだか、この手紙に心を引かれた。
この子に会ってみたくなった。
この手紙を、持ち帰りまた独りの考え事の世界にワープしていた。
手紙には、何アレルギーか書いていなかった。
どんなアレルギーで、重いアレルギーなのか軽いアレルギーなのか…
会って、話して、知ってみたくなった。
でも、会って話を聞いたところでその子の傷口を広げるだけになってしまうかもしれない。
デリケートな問題で、あるだけに俺の悩みは深かった。
しかも、小学4年生の女の子。
打ち解けられるか不安だった。
そんな、アレルギーのことを根掘り葉掘り聞かれるのなんか嫌に決まってる。
しかも、見ず知らずの男に。
気付けば、窓から光が差し込んでいた。
一睡もすることなく、朝を迎えた。