藍色のキミへ


少しすると、看護師さんと先生は呼び出されて病室を出て行った。


「…宇宙さん」

「中山さん!?目が覚めたんですか!?」

「あの、気にしないでくださいね?よくあることなんです」

「でも、俺がずっと話してたから…」

「宇宙さんのせいじゃないです、だってすごく楽しかったから」


その言葉で、すごく救われた。

本当に、よく出来た人だと思う。
こういう女の子は、いい旦那さんと結婚できるんだろう。

俺より自分の方が、ずっと辛いはずなのに俺に気を使ってくれて…

すごく申し訳なくなった。
< 9 / 100 >

この作品をシェア

pagetop