藍色のキミへ
お風呂に入っても、やっぱり格闘は続いた。
「そ、宇宙さんっ!?」
格闘の決着がつかないままお風呂を出た俺を、中山さんは真っ赤な顔で口をパクパクさせて見つめている。
「はい?」
「なんで上、服着てないんですか!?」
「脱衣所に持っていくの忘れちゃって…」
あまりにも焦って入ったから、上の着替えを持っていくのをすっかり忘れていた。
「…中山さん、顔真っ赤ですよ?」
「だ、だって宇宙さんがっ……」
真っ赤になって、俯く中山さんがあまりにも可愛くていじめたくなった。
「俺が何ですか?」
「え…、えっと…」
「ん?なんですか?」
「…あ、あの……」
「ちゃんと言ってください?」
「……意地悪っ…」
「なんでですか?…ちゃんとこっち見てください」
「…宇宙さんの馬鹿ぁ………」
やっばい!
ハマりそうだ。こんなの可愛すぎだろ…。
俺は、小学生か。