藍色のキミへ


「本当に俺でいいんですか?」

「ダメだったら、あんなこと言いません」

「…でも!中山さんは、女の子だしやっぱり………!?」

驚いて硬直した。
とりあえず、中山さんに声をかけてみる。



「中山さん!?」

「はい?」

「な、なにを?」

「見てわかりませんか?」

わかりますよ。
ただ、そうゆう意味では…。
俺を壊したいんですか?
積極的を通り越して、もう訳がわからない。


「こうしても、宇宙さんはドキドキしてくれませんか?」

「………………ドキドキしすぎて、おかしくなりそうです」

だって、俺の手が中山さんの胸に当たってる。
しかも、中山さんの意図的に…。

温かくて、柔らかくて、もうどうにかなりそうだ。


「怖くないんですか?」

「怖いよりも、不安なんですっ!」

「…ごめんなさい、…もう不安にさせませんから…」
< 96 / 100 >

この作品をシェア

pagetop