君の肌を壊す夜



決して間違いがあったわけではなくても


酔っ払って、知らない男性の部屋に上がり込み


一つのベッドで眠っていたなんて…



大翔が知ったら…



それこそ婚約を破棄されてしまうんじゃ…



全身から血の気が引いてくように



身体が冷たくなっていく感覚を覚えたあたしは


じんわり滲んだ涙を拭いながら左手の指輪を見つめた。



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