君の肌を壊す夜


「また頭痛?」


「うん。もしかしたら、偏頭痛持ちなのかなぁ?」


「一度、病院に行ってみたら?」


「そうする」と言いながら爽やかな香りがするハーブティーをすすると、あたしの隣で大翔が申し訳なさそうに話しを切り出した。


「あのさ…実は俺、ハーブティーって苦手なんだよね。」


「えっ?!嘘?!」


「紗雪が好きだから飲んでたけどさ」と苦笑う。



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