君の肌を壊す夜



間違いなくそこに光る二人の愛の証。


ごめんなさいの言葉さえ、軽すぎる気がして言葉にならなかった。



「…何で泣いてるの?

婚約者への罪悪感?」


そう聞かれて、彼を見上げたあたしの目から溢れた涙を



あたしの知らない温もりがそっと拭った。



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