君の肌を壊す夜
優貴のマンションに行くのはこれが三度目か…
1回目は知らないうちに。
2回目は強制的に。
3回目は自分から。
そんな事を考えながら、優貴のマンションに着いた頃は夕方になっていた。
「あ〜あ、あたしの貴重な休日が野菜運びで終わるなんて。」
本当だったら、新しい服でも買いに行くつもりだったのに。
ピンポーン。
インターフォンを鳴らす指が少しだけ緊張で震えてる。
どうか…留守であって欲しい。そんな事を願ってる臆病な自分がいる。