君の肌を壊す夜



「…彼を裏切った事になっちゃうのかな?」


「…知らねぇよ」


冷たく呟いた唇が


舌が



あたしの頬をつたう涙を食べて


そのまま


優しいキスをした。



「ちょっ…何するのよ」


驚きのあまり後退ったあたしの肩を捕まえた彼が


荒々しくあたしを抱きしめると痛いくらい強引に重なった唇。


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