君の肌を壊す夜



そう


確かあの日


仕事がうまくいかないわ、生理痛いはひどいわ。


もう何もかもが嫌で嫌で、泣きながら彼氏の部屋に訪れた。


そう、何も無い殺風景な部屋。


そこにある大きなベッドがあたしの特等席。


泣いてるあたしに


今みたいにお茶の説明をしながら注いでくれた


君は…


見えなかったはずの…


思い出せなかったはずの彼の顔。


今、ハッキリあたしに見せた。



彼は…


優貴



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