君の肌を壊す夜

壊れる心



動揺して震えた指がティーカップを落とすと


テーブルの上で甲高い音を立てて割れた。


「バカっ、何やってんだよっ?!」


「あっ…ごめんなさい。」


慌ててティッシュで拭こうとしたら零れたお茶の熱さに思わず驚いた。


「熱っ…」


「さっきから何やってんだよっ」


あたしの手を捕まえて彼がキッチンの水であたしの手を冷やしてくれる。


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