君の肌を壊す夜



「大翔ぉ、おんぶ!!」


「はっ?!兄さん?!

勘違いだよ。俺だよ?優貴だよ。

選りにも選ってなんであいつの名前なんか…」



そう言った瞬間




ピンときた。




おかしいとは思っていたんだ。




3年前



自分の婚約者が俺と事故に遭って


その上、姿まで消したというのに…



兄さんは恐いくらいいつもと変わらなかった。





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