君の肌を壊す夜


「こんな…レイプみたいな真似をして愉しいの?」


「レイプ?

俺には君が嫌がってるようには見えないけど?」


「そんな事あるわけないじゃないっ」


思わず睨みつけた彼の瞳に


映るあたしの姿。



「結婚前に一夜だけ、忘れられない思い出を作るのもいいんじゃない?」


今度はそっと重なった唇に


鼓動が弾けるように高鳴った。



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