君の肌を壊す夜



「本当に知りたい?

知ったら紗雪、あんた傷つくよ?」



マジな顔をした花梨に思わず圧倒されて息を飲んだ。



彼女にそんな顔をさせるくらいの事が


あたしの失った記憶の中に隠されている。



「覚悟してる」



そう呟いたあたしに



頷いた彼女は



思い出すように


語り始めた。




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