君の肌を壊す夜



「でも、結婚を前提に付き合うなんて…

ずいぶんラブラブだね」って聞いたあたしに


さっきまで笑顔だった彼女の表情が曇った。


「彼ね…今、心が枯れててね

あたしじゃなきゃ駄目なんだ。」


「好きな人に必要とされてるのに、何で浮かない顔してんの?」って聞いた。


だって、そう言った紗雪が好きな人の話しをしてるように思えないほど暗かったから。



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