君の肌を壊す夜


「彼…あたしと付き合う前にすごく愛してる人がいたんだって。」


「ふぅん。そんなのは大抵の人が経験するもんじゃない?

特に初恋だったんなら」と投げやりに言ったあたしに


紗雪は奇妙なくらいニッコリ笑った。


「その彼女がさ、病気で死んじゃったらしいんだけど

名前も顔も…ドッペルゲンガーか?!ってくらいあたしに似てるんだ」と声をあげて笑った紗雪。




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