君の肌を壊す夜



そして今、あたしの隣で泣いている。


「浮気でもしたの?」


そう聞いたのは茶化すつもりでも紗雪を責めるつもりがあったわけではない。


もしも浮気をして他の男を好きになれたなら…


そのほうが紗雪にとって幸せだと思うから…


そうであって欲しいと願いを込めて


聞いたんだ。


小さく頷いた彼女。


「浮気相手…大翔の弟なの」なんて衝撃発言をサラっと言った。


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