君の肌を壊す夜



結局、花梨から話しを聞いただけで思い出したわけじゃない。



だけど



思い出さなくてもこの心が感じてる。



あなたの顔を思い出すたび


名前を呼ぶたび


その声を聞くたび



奮えるほど感じる愛しさ。



数回のコール音の後に


息をきらした彼の声が聞こえた。



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