君の肌を壊す夜



大翔…


あたしは彼を愛してるはずだった。


きっと何にも気付く事なんかなかったら


彼との結婚式を今か今かと首を長くして待っていたに違いない…。



身体を動かす事が好きで


爽やかで


自分の意見を押し通す所はあるけれど


二人の時間を大切にしてくれる。



でも…彼が本当に大切にしていたのは


あたしなんかじゃなかった。



< 215 / 250 >

この作品をシェア

pagetop